下痢が止まらない
下痢が止まらない

下痢とは、便の水分量が増えてやわらかくなったり、水のような便が出たりする状態のことです。排便の回数が増える、急にトイレに行きたくなる(便意切迫)といった症状も伴います。
だれもが経験する身近な症状のひとつですが、数日以上続く場合や、繰り返す場合は、腸の病気や感染症、過敏性腸症候群などが原因となっている可能性があります。特に「血が混じった下痢」「発熱を伴う下痢」「急激な体重減少とともに起こる下痢」は、早めの受診が必要なサインです。
下痢は単独で起こることもありますが、腹痛・腹部の張り・吐き気・発熱・倦怠感などを伴うことが多いです。また、排便後もすっきりしない残便感、急なトイレへの駆け込みが続く場合は、日常生活や仕事への支障も大きくなります。
上記の症状が続く場合、腸や消化器の病気が隠れている可能性があります。消化器内科への受診をご検討ください。
下痢にはいくつかのパターンがあり、タイプによって原因が異なります。
突然始まり、数日で治まる下痢です。食中毒・感染性胃腸炎・ウイルス感染(ノロウイルスなど)・食べすぎ・飲みすぎが主な原因です。発熱や嘔吐を伴うことがあります。
下痢が長期間続く場合は、過敏性腸症候群・炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)・大腸がん・吸収不良症候群・甲状腺機能異常などが疑われます。自己判断せず、まずは消化器内科への受診が必要です。
下痢と便秘が交互に起こる場合は、過敏性腸症候群(IBS)の可能性があります。ストレスや食事の影響を受けやすいのが特徴です。
食事をするたびに下痢が起こる場合、過敏性腸症候群や消化吸収の障害、胆汁性下痢などが考えられます。
ノロウイルス・ロタウイルスなどのウイルスや、カンピロバクター・サルモネラなどの細菌に感染することで、急激な下痢・嘔吐・発熱が起こります。
検査で明らかな異常が見つからないにもかかわらず、下痢や便秘・腹痛が繰り返される病気です。ストレスや生活習慣、腸の過敏性が関係しています。
腸に慢性的な炎症が起きる病気で、血便・粘血便・腹痛・下痢が主な症状です。長期的な管理と治療が必要です。
抗生物質・鎮痛薬・下剤の飲みすぎなどが、腸内環境を乱して下痢を引き起こすことがあります。
乳糖不耐症・食物アレルギー・脂っこい食事・アルコールの過剰摂取なども下痢の原因となります。
甲状腺機能亢進症・糖尿病・膵臓の病気なども、慢性的な下痢を引き起こすことがあります。
大腸の粘膜を直接観察し、炎症・潰瘍・ポリープ・がんなどの有無を確認します。慢性の下痢や血便がある場合に特に重要な検査です。
炎症の程度・貧血・甲状腺ホルモン・膵臓の疾患の有無などを確認します。全身の状態を幅広く把握できます。
感染性胃腸炎が疑われる場合、原因となる菌やウイルスを特定します。また、便潜血検査で消化管出血の有無も確認します。
腸や周辺臓器の状態を確認し、炎症・腫瘍・腸閉塞などの有無を調べます。
検査では異常が見つからないにもかかわらず、腹痛・下痢・便秘が繰り返される病気です。ストレスや食事の影響を強く受けやすく、日常生活の質を大きく下げることがあります。
ウイルスや細菌による腸の感染症です。多くは数日で自然に回復しますが、脱水が進む場合は点滴などの治療が必要になることもあります。
大腸の粘膜に慢性的な炎症・潰瘍が生じる病気で、血便・粘血便・下痢・腹痛が主な症状です。難病に指定されており、長期的な治療と経過観察が必要です。
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口から肛門までの消化管に炎症が起きる病気で、腹痛・下痢・体重減少などが現れます。若い世代に多く見られます。
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慢性的な下痢や便秘、血便、体重減少が続く場合は大腸がんの可能性もあります。早期発見のために定期的な大腸カメラが重要です。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、膵臓の疾患、セリアック病(小麦や大麦に含まれるグルテンに対する自己免疫応答によるもの)などがあります。
下痢止め(止痢薬)・腸の動きを整える薬(整腸薬)・抗菌薬(感染性の場合)・炎症を抑える薬(炎症性腸疾患の場合)など、原因に応じた薬が用いられます。
下痢が続くと脱水や電解質の乱れが起きやすいため、経口補水液などでこまめに水分・塩分を補うことが大切です。重症の場合は点滴での補液が必要です。
消化のよい食事を心がけ、脂っこい食事・アルコール・冷たいものなどを控えることが症状の改善に役立ちます。過敏性腸症候群の場合は、ストレス管理や腸に合った食事の見直しも重要です。セリアック病疑いの方はグルテンフリー食を推奨します。
潰瘍性大腸炎やクローン病には、5-ASA製剤・ステロイド・生物学的製剤などによる薬物療法が基本です。病状に応じて長期的な管理が必要です。
下痢が止まらない状態が続くと、脱水や栄養不足など体への影響も出てきます。数日以上改善しない・血便がある・体重が減っているなどの場合は、自己判断せず早めに消化器内科を受診することが大切です。
気になる症状がある方は、お気軽に当院までご相談ください。
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