右の上腹部の違和感・背中が痛い
右の上腹部の違和感・背中が痛い

右のわき腹や肋骨の下あたりが重苦しい、食後に右の上腹部あたりが痛む、背中の右側が鈍く痛む、などの症状は、肝臓・胆のう・胆管・膵臓などの病気のサインである可能性があります。
肝臓は右の上腹部(右肋骨の下)に位置し、胆のうはその裏側に隠れています。膵臓は胃の裏側から背中側へと広がる臓器です。これらの臓器は「沈黙の臓器」とも言われ、かなり病気が進まないと症状が出にくい特徴があります。
右上腹部の違和感や背中の痛みが続く場合は、「たいしたことない」と放置せず、早めに消化器内科を受診することが大切です。
上記の症状が続く場合、肝臓・胆のう・膵臓などの病気が関係している可能性があります。消化器内科への受診をご検討ください。
食事(特に脂っこいもの)を摂ったあとに右上腹部が痛む場合、胆のうが胆汁を分泌する際に収縮し、胆石や炎症と摩擦することで起こる「胆石発作」や「胆のう炎」が疑われます。
食事に関係なく右上腹部に鈍い重苦しさや圧迫感が続く場合、肝臓の腫大(肝炎・脂肪性肝疾患・肝硬変・肝がんなど)が原因のことがあります。
胆のうや胆管の痛みは、神経を通じて右肩甲骨や背中の右側に広がることがあります。「背中が痛いだけ」と思っていても、胆のうの病気が原因のケースがあります。
右上腹部の強い痛みと発熱(38℃以上)が重なる場合は、急性胆のう炎・急性胆管炎・急性膵炎などの可能性があり、早急な受診が必要です。
胆のうに結石ができた状態です。食後に右上腹部から背中にかけて痛みが出るのが特徴です。無症状のこともありますが、炎症を起こすと急性胆のう炎に進行します。
胆石などが原因で胆のうに炎症が起きた状態です。右上腹部の痛み・発熱・吐き気が主な症状です。慢性化すると食後の不快感や鈍痛が続きます。
胆管(胆汁の通り道)に結石や感染が起きた状態です。腹痛・発熱・黄疸の「シャルコーの三徴」が現れる場合は重篤で、緊急処置が必要です。
肝臓が腫大したり炎症が強くなると、右上腹部の重苦しさや鈍痛として感じることがあります。肝臓は症状が出にくい臓器なので、違和感が出てきたときにはある程度進行しているケースもあります。
膵臓に炎症が起きると、心窩部(みぞおち)から左上腹部・背中にかけての強い痛みが現れます。飲酒や胆石が主な誘因です。背中に向かう放散痛が特徴的です。
胆のう・胆管・肝臓・膵臓の状態を確認する、最初に行われる検査です。胆石・胆のう炎・肝臓の異常・膵臓の腫大などを痛みなく短時間で確認できます。
肝機能(AST・ALT・γ-GTP・ALP)、胆道系酵素、膵臓の酵素(アミラーゼ・リパーゼなど)、炎症の程度(CRP・白血球数)などを調べます。
胆管・膵臓・肝臓の詳細な状態を確認します。胆管結石・膵炎の重症度・肝腫瘍の有無などを精密に評価します。
MRIを用いて胆管や膵管の形態を詳しく調べる検査です。胆道結石や胆管・膵管の異常を確認するのに有用です。放射線を使わない検査のため、体への負担が少ない特徴があります。
胃や十二指腸の病気(潰瘍など)が右上腹部の症状の原因となっている場合に行います。
右上腹部から背中への痛みの最も多い原因のひとつです。胆石が胆のう出口に詰まると激しい痛み(胆石発作)が起きます。胆のうの炎症が強い場合は入院治療と感染した胆汁液を外に出すドレナージチューブの挿入が必要となることがあります。早期の診断と治療で予防・改善が可能です。
胆管や胆のうにできるがんです。初期は症状が乏しいことが多く、黄疸・体重減少・腹痛が出てきたときには進行していることがあります。早期発見が非常に重要です。
みぞおちから背中への強い痛みが特徴です。重症化すると入院管理が必要です。慢性化すると膵臓の機能が低下して脂肪便や糖尿病など機能低下による症状が現れます。
肝臓は「沈黙の臓器」のため、右上腹部の違和感や重苦しさが出てきた段階で、すでにある程度進行していることがあります。早めの受診・検査が肝臓を守る第一歩です。
症状のある胆石症や急性胆のう炎には、腹腔鏡手術による胆のう摘出術が標準的な治療です。胆管結石には内視鏡的な胆道結石除去術も行われます。
急性膵炎は入院のうえ絶食・補液・痛み止めによる治療が基本です。原因となる胆石の除去やアルコールの完全禁止も重要です。慢性膵炎では食事管理・禁酒・消化酵素補充療法が行われます。
原因に応じて、生活習慣の改善・抗ウイルス薬・免疫抑制薬などが用いられます。
胆のうポリープや軽度の肝機能異常など、すぐに治療が必要ではない場合でも、定期的な腹部エコー・血液検査で変化を確認し続けることが大切です。
右の上腹部の違和感や背中の痛みは、「疲れからくる筋肉痛だろう」と見過ごされがちですが、肝臓・胆のう・膵臓からのサインであることがあります。これらの臓器は自覚症状が出にくいからこそ、気になるサインを見逃さないことが早期発見・早期治療につながります。症状が続く場合は、早めに消化器内科を受診しましょう。
気になる症状がある方は、お気軽に当院までご相談ください。
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